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裏死海文書 (出典:新世紀エヴァンゲリオン GAINAX) |
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著者 不明
著作年代 不明
所蔵 ゼーレ機関
ゼーレのシナリオとも言われ、ゼーレ機関が行動の指針とする文書。ゼ―レが何かしらの書をテキストとして独自に作成した計画書なのか、古い予言書なのか、一切が不明。テレビ版では死海文書とも呼ばれていたが、現存する死海文書とは全く異なる。その関係も不明。人類補完計画、アダム計画(A計画)、エヴァ計画(E計画)などは全てこのシナリオにより計画実行されている。
その内容は極秘とされ不明。以下、ゼ―レ機関の活動の足跡から内容を推測するものである。
大局的な事象として、
1.セカンドインパクトとそれ以後に起こるであろうサードインパクト。
2.サードインパクトの前兆として襲来する使徒とそれに対抗、殲滅するためのエヴァ計画及びアダム計画。
3.サードインパクトと同時に発動されるべき(同義語である)人類補完計画。
1.について
15年前のセカンドインパクトは人間によって仕組まれた、他の使徒が覚醒する前にアダムを卵にまで還元する事で、(サードインパクトが出来ない状態にすることで)被害を最小限に食い止めること。というミサトの会話より、サードインパクトの種類は2つの可能性が存在する。
アダムと使徒によるもの
リリスと人間(リリン)によるもの
アダムと使徒によって起こされるサードインパクトには、リリスの子孫たる人類(リリン)の未来は託せず、なんとしてもこれを阻止、使徒を排除する事で、リリスとリリンによるサードインパクトを計画していた。第拾七使徒であるカヲルが言うには、「アダムより生まれしものはアダムに帰る。」つまり、本来おこりうるべきことは、アダムと使徒によって起こされるべきだったサードインパクトを、人類の都合の良い方向にねじ曲げようとして計画されたものである。
人類はアダムの子ではなく、リリスより生まれた子であり、使徒こそが、アダムより生まれ出でたる人類であったという事実。それゆえにアダムと使徒によるサードインパクトに人類の未来は無かった。 人類は18番目の使徒であり、他の使徒は別の人類の可能性だった。
人類によって計画されたサードインパクトはロンギヌスの槍とリリスによって起こされる筈だったのだが、ゲンドウの独断でロンギヌスノ槍を喪失、その為戦略自衛隊をネルフに投入し、エヴァ初号機とリリスとの発動に書き換えられた模様。
2.について
汎用人型決戦兵器エヴァンゲリオンはアダムより作られている。唯一リリスより作られたのが初号機。アダムより生まれたエヴァを、リリスより生まれし人類がアダムより生まれし使徒を殲滅する手段として利用する計画がエヴァ計画である。
ゼ―レのシナリオでは使徒は18番までとされている。使徒の名称を羅列すると、
第壱使徒 不明 第拾壱使徒 イロウル
第弐使徒 不明 第拾弐使徒 レリエル
第参使徒 サキエル 第拾参使徒 バルディエル
第四使徒 シャムシエル 第拾四使徒 ゼルエル
第伍使徒 ラミエル 第拾伍使徒 アラエル
第六使徒 ガギエル 第拾六使徒 アルミサエル
第七使徒 イスラフェル 第拾七使徒 渚カヲル
第八使徒 サンダルフォン 第拾八使徒 人類(リリン)
第九使徒 マトリエル
第拾使徒 サハクエル
3.について
出来損ないの群体として既に行き詰まった人類を、完全な単体としての生物へと人工進化させる計画が人類補完計画である。 内容はサードインパクトによって起こされる一つの巨大な生命体への回帰であった。映画の最終で、全ての人が溶け合ってサードインパクトは達成されたかにも思えたが、シンジとアスカが人類としての個体を維持して終わっている。
ゼーレは言っている。「我らは人の形を捨ててまでエヴァという箱舟にのることはない」
果たして、補完は達成されたのだろうか。 |
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